競技ガイド:フィギュア
自動車運転競技(フィギュア)とは:学生連盟だけの種目のルールと歴代優勝校
自動車運転競技、通称フィギュアは、線で描いた教習所より狭いコースを、決められた順に正確に走り抜ける学生自動車連盟独自の種目です。1952年の連盟発足の年から続く、最も歴史のある全日本大会です。
フィギュアはどんな競技か
連盟の旧公式サイト(2007年)は、自動車運転競技を「一般に言われるモータースポーツとは異なる」学生自動車連盟独自の競技で、連盟が主催する競技の中で最も歴史があると紹介していました。自動車教習所や運転試験場の実技コースをさらに狭くしたコースを、路面に紐やガムテープを貼って作り、コース内の確認ポイントに車を動かしながら、できるだけ早くゴールを目指します。
順位は所要時間で決まりますが、タイヤがコースの線に触れたり、コースから脱輪したりすると決められた時間が加算されます。速く走るだけでなく、車の四輪の位置とボディの大きさを正確につかむ車両感覚が必要で、スタートからゴールまで数えきれないほどのハンドル操作をこなす素早さもタイムを左右します。成績表には走行時間のほか、接触、脱輪などの減点欄と、制限時間を超えたことを示すT.O(タイムオーバー)の記号が並びます。
大会の目的 2021年度大会の結果報告書のあいさつ文は、この競技を、学生自動車部員がいかに正確で安全な運転技術を持っているかを社会に示すのに最適な競技だと位置づけています。戦後まもない、自動車がまだ普及していなかった頃から途切れずに続いてきたとも書かれています。
種目と使う車
2021年度の結果報告書によると、競技は「与えられた車輌を使用して、与えられたコースを指示された順序に従い規定時間内に正しい運転方法により走行し、走行時間と減点数を競う」ものです。各大学は自分の部車ではなく、大会が用意した同じ車で走ります。
| 区分 | 種目 | 車両の条件 | 2021年度の車両 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 乗用自動車の部A・B、貨物自動車の部A・B(4部門) | 乗用:ホイールベース2.6m以下、排気量1,600cc未満 | マツダ2(6AT、前輪駆動) |
| 女子 | 乗用自動車の部、貨物自動車の部(2部門) | 貨物:最大積載量2トン以下のキャブオーバー型 | 日野デュトロ(AT、後輪駆動、ディーゼル) |
2007年の旧公式サイトは、主に1500cc以下の小型乗用車の部と、最大積載量2トンの小型貨物車の部で行うと書いていました。成績表の部門名にも、2020年度まで「小型乗用」「小型貨物」の名が見られます。団体の順位は、各部門の順位に年間総合表彰の規程で決められた点数を付け、その合計で決まります。表彰は団体が男子1〜6位、女子1〜3位、個人が各部門の1〜3位です。2022年度と2023年度の成績表には、上位の選手がもう一度走る優勝決定戦の記録もあり、2022年度は2回目にコースを交換して走っています。
教習所から鈴鹿サーキットへ:会場の移り変わり
大会は毎年秋に開かれます。2007年度は11月25日に近鉄自動車学校(大阪府松原市)で開かれ、2013〜17年ごろの旧公式サイトは日通自動車学校杉並校を偶数年、近鉄自動車学校を奇数年の会場としていました。成績表でも2016年度は日通自動車学校、2017年度は近鉄自動車学校です。2021年度は東京都世田谷区の警視庁交通安全教育センターで開かれ、2022年度から2024年度の成績表では会場が鈴鹿サーキットになっています。2026年度の大会は11月3日、鈴鹿サーキットの予定です。
自動車運転競技の団体優勝校(2013〜2024年度)
この競技では慶應義塾大学の強さが際立ち、男子団体は11大会中9回(2014・2015・2017・2018・2019・2020・2021・2023・2024年度)優勝しています。2021年度は4部門すべてで1位を取り、満点の400点でした。2012年度の大会は連盟の「創立60周年記念」大会でした。2022年度の成績表は優勝決定戦だけで団体順位がなく、2025年度は公式サイトの大会結果に成績表が載っていません。
| 年度 | 開催日 | 男子団体 | 女子団体 |
|---|---|---|---|
| 2013年度 | 2013年11月24日 | 日本/慶應義塾/中央 | 日本/立命館/慶應義塾 |
| 2014年度 | 2014年11月16日 | 慶應義塾/日本/中央 | 日本/青山学院/早稲田 |
| 2015年度 | 2015年11月29日 | 慶應義塾/中央/明治 | 中央/青山学院/広島 |
| 2016年度 | 2016年11月20日 | 中央/慶應義塾/青山学院 | 青山学院/中央/東京農業 |
| 2017年度 | 2017年11月26日 | 慶應義塾/青山学院/中央 | 中央/法政/関西学院 |
| 2018年度 | — | 慶應義塾/明治/早稲田 | 法政/聖心女子/早稲田 |
| 2019年度 | — | 慶應義塾/日本/早稲田 | 立命館/聖心女子/同志社 |
| 2020年度 | — | 慶應義塾/早稲田/立教 | 早稲田 |
| 2021年度 | 2021年11月23日 | 慶應義塾/早稲田/中央 | 早稲田/慶應義塾/広島 |
| 2023年度 | 2023年11月12日 | 慶應義塾/早稲田/中央 | 慶應義塾/中央/関西学院 |
| 2024年度 | 2024年11月17日 | 慶應義塾/早稲田/立命館 | 中央/慶應義塾/関西学院 |
2020年度の女子団体は、優勝の早稲田大学のほかは「対象なし」でした。2023年度の女子は2位と3位が同じ得点で、総減点の少ない方が上位とされています。
よくある質問
なぜ「フィギュア」と呼ぶのですか?
正式名称は自動車運転競技で、フィギュアは連盟の旧公式サイトも使っていた通称です。名前の由来を説明した公式の資料は見つかっていません。
自分の大学の車で出場するのですか?
いいえ。2021年度の結果報告書によると、大会が用意した乗用車と貨物車(2021年度はマツダ2と日野デュトロ)を全員が使います。
減点にはどんなものがありますか?
タイヤが線に触れる接触や、コースから外れる脱輪などで時間が加算されます。制限時間を超えるとT.O(タイムオーバー)として記録されます。
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